コーヒーのいいところ、悪いところ

下の息子が今年から小学校に上がった。なので登校時間を過ぎると我が家には静寂が訪れる。一人になった私が一番初めにすることは、コーヒーをドリップすることだ。コーヒー好きな私は今までずっとインスタントコーヒーで我慢していたけれど、やっと一人で優雅に飲める時間を持てるようになった。コーヒーそのものの味も好きだけど、何よりも好きなのが部屋中にコーヒーの香りが充満することだ。どうやらコーヒーにはアロマ的な効果があって、ストレスを軽減させたりリラックスさせたりする効果があるらしい。そのせいかわからないけど、コーヒーをドリップするときの「コポコポ…」という音も私に癒しを与えてくれる。そうなると音だけでなく、コーヒーから立ち上る湯気でさえ、見ていると心が安らぐから不思議だ。落としたてのコーヒーを飲みながら、新聞を読むのが一日の中で私が一番好きな時間だ。この時間がないと落ち着かない。例えば、休みの日にこの時間が持てなかったりすると、その日一日中ぼーっとしたり集中力がなくなったりして調子が出なくなる。私にとっては酒を断つことよりもコーヒーを断つことの方がずっと難しいかもしれない。

こんなにコーヒーを愛してやまない私だが、あえてコーヒーの悪いところを挙げるなら、二日酔いのときにコーヒーを飲むと胃が荒れるということだ。それなら酒をやめればいいのだけれど、やっぱり両方楽しみたいから、どうか胃に優しいコーヒーを誰か発明してくださいと願わずにはいられない。